デンマーク在住の「さわぐり」さんが書かれているnoteに、こんな投稿記事が載っていました。
note デンマークの投票率が高い理由を、人々の日常から探ってみた 2018.5.18
内容を少しまとめてご紹介します。
デンマークを含む北欧では多くの人々が政治に関心があり、若者の投票率も高いそうです。これは単に選挙や政治のみに人々が興味を持っているからではなく、政治が日常生活の延長線上にあることや、自分たちの生活や生きる環境と深く関係していると知っていることが、理由にあるからだそうです。
幼い頃から「あなたはどうしたいか」「あなたは何が好き・得意か」ということをずっと問われる生活の中で、人々は日常的に自分がどう感じ、どんな意見を持っているかを気軽に表現することが多く、小・中学生でも、クラス内での話し合い、授業中での話し合いの中で、自分の意見を表明することはとても日常的だそうです。
テストや受験がなく、正解すること、正解率が高いことを求められずに子ども時代を過ごすので、率直に自分の意見を表明することが自然に行われているようです。特別素晴らしい意見ではなくとも、小・中学生の頃から自分の意見や考えを持つことができ、それを表現することを求められたり、他者の意見を聞き、話し合いをすることも多いそうです。
Demokrati デモクラチ
複数の人間が何かを決める際には、意見の相違があることを前提としながら、それを闘いを通じてではなく、対話を通じ意思決定をしていくという行為。これがデモクラチなのだそうです。日本語でいう「民主主義」だけの意味ではなく、デンマークの個人的・政治的な全ての根底にある考え方なのだそうです。
それは、学校生活にも表れていて、小・中学校では3年生以上はクラス代表がお楽しみ会の企画から遊具購入の予算割り振りなど、いろいろなことを話し合って決めていくそうです。
中学生になると歴史や公民の授業で"demokrati"をテーマに授業が行われ、政治についても深く学ぶ機会があるようです。政党についての学習もあり、様々な政党とその特色、政治的立場などについても学び、具体的にどういった政策を表明しているかを調べ、それについてグループディスカッションをしながら、自分がどこの政党と意見が最も合うかを考えていくという授業も行われているそうです。
デモクラチ=対話を通して問題を解決していくという行為を日常的に学校や家庭で訓練し、デモクラチに参加しながら、次のステップとして、実社会へ自分の意見を反映していく。このような積み重ねで選挙参加する意識が養われていくのだと思われます。
記事の本文には、より具体的にデンマークが国としてデモクラチを大切にしている様子が紹介されれています。ぜひ、ご覧ください。
note デンマークの投票率が高い理由を、人々の日常から探ってみた 2019.5.18
記事の文末にはこのように書かれていました。
「デンマークも国政選挙では85%前後の投票率をたたき出す一方で、EU選挙になると50%を超える程度。自分達が直接影響を及ぼせると感じられない規模では、人々のモチベーションが上がらないのはどこでも同じなのかもしれない。ということは、人々の生活の中の声が政治に反映されれば、どこであっても、投票率は自然と上がっていくのかもしれない。こう思うのは、楽天的過ぎるだろうか。」
遠く離れた北欧から届いた同胞の言葉です。
tossyy yさんによる写真ACからの写真 デンマーク/コペンハーゲン
今の日本は、まず政治に関心を持つ土台がありません。
中・高校生では、テストに受かるための勉強ばかりで、現在の政党や政治について学ぶ機会はありませんでした。
私たち大人も、政治や人権、選挙について、学んでこなかった現実。
まずは、大人が学び、知り、そして対話することから始めましょう。
その姿を見て、子どもたちは育っていくのです。
<ご支援のお願い>
只今、クラウドファンディングに挑戦中です!
READYFORのサイトに私たちのPROJECTページが公開中
タイトル 「日々の暮らしが未来をつくる。go! market 」
目標金額は150,000円 期間は7.7(sun)~9.2(mon)57days
URL https://readyfor.jp/projects/gomarket
まずは小さな一歩を踏み出します。どうか応援してください!
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★オリジナルのバック、ステッカーなどの製作
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